先日よりトレド1階スペースでは『八木なぎさ』さんのリトグラフ作品を、2階スペースでにて写真家『山下 誠一』さんの作品展示を行っております。これは以前より画廊『新潟絵屋』さんのご協力のもと【暮らしの中にあるアート】をコンセプトに不定期に行っているもので、当店のインテリア、ポーターズペイントの壁とアーティストの作品、絵のある暮らしをご提案する、アートを身近に感じてもらうための企画です。

【八木なぎさ】さんのリトグラフ作品

今回は直前に絵屋さんで展示された作品の一部をトレドに展示してくださいました。私は実際に期間中に絵屋さんにお伺いしたのですが、絵屋さんで鑑賞するのと、トレドでの展示では同じ絵でも違った印象に見えました。壁の影響でしょうか。特に青味がかったものの青の出方が違うと。

とても人気のある作家さんで、絵屋さんの期間中に見れなかった!という方もご来店いただいております。

ふわりと心の中に降り、染み込みなじむような、柔らかさと静けさ、全体を俯瞰してみるような、そんなリトグラフ作品たちと感じました。

【 山下 誠一 】さんのフォトグラフ作品

写真のようでいてインクで描いたかのような質感。その秘密はデジタル写真を和紙に印刷する技術。使用しているのは手すき「出雲三椏和紙」(イズモミツマタワシ)。それぞれの産地の和紙といえばにじみが特徴の一つでもありますが、この 「 出雲三椏和紙 」は逆ににじみがなく、印刷でも細かい描写がはっきりと表現できるのが特徴です。

作品はみなぎるような力強さ、または寒々しく荒涼としているもの、心静かに凪めいている、様々な表情のものがあります。

今回、絵屋さんでは未発表の作品を持ってきてくださいました。

 「山形県・庄内平野 サクランボの若木」

ちょうど今の季節にぴったりの作品。階段の踊り場の壁に掛けてあります。山形県特産のさくらんぼの若木に花が咲いている様子を撮影したものです。春の穏和な空気感、さわやかな風が伝わってくるようです。

おわりに

今回ご紹介したリトグラフ作品、フォトグラフ作品は共に比較的複製が可能なので、 油絵など一点物の絵画と比べるとぐっと手に届きやすいものになります。

作品とは出会いだと思っています。ほしいと思ったときに気に入るものが見つかるとは限りません。作品との出会いも縁だと感じています。