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北欧の蝶 BKFチェアのご紹介

こんにちは、トレドです。

本日はバタフライチェアの名前でおなじみ、BKFチェアのご紹介です。その名の通り、蝶の様な形が特徴の椅子です。

恐らく、名前はわからずとも一度はお目にかかったことがあるかと思います。北欧ではソファやチェアにシープスキンをかけて使うことが多いため、シープスキンがさりげなくかかった状態をお目にかかった事がある方も多いのでは、と思います。

 

 

BKFチェアの歴史は長く、発表されたのは1938年のアルゼンチンでの事でした。

当初のBKFチェアは画像の様にレザーのチェアではなく、キャンバス地で生産されていました。また、一社によって独占的に製造されるというよりは、各地の製造者によって生産された椅子でした。その生産の様子は、まるで世界のあちこちに散らばった種がそれぞれの場所で芽を出して成長していくかのようだった。と言われています。

その後、ビートルズやアンディ・ウォーホルが活躍した1960年代にヒッピー達に愛用され、やがて大量生産されるようになりました。それに伴い安価な値段で出回るようになったそうです。

おかげで一般家庭のティーン向けのチェアとしても需要が高まったのですが、盛者必衰の理あり…1980年代にはその流行はおろか、生産自体も途絶えてしまいました。なんだか、人の一生を見ているようです。

ところが2000年代に入ると、スウェーデンのCUERO社の創業者、ラース・キヤスタディウスにより再生産が始まり、BKFチェアは北欧の地で復活を遂げることになったのです。当初のBKFチェアはキャンバス地のものでしたが、CUERO社はイタリアから取り寄せた最高品質のレザーに変えて再生産しました。その結果、復活後のBKFチェアはすぐに大成功を収めることとなりました。

 

これが2005年頃の出来事なので、復活後のレザー仕様BKFチェアの道のりはまだまだ始まったばかりです。ドラマチックな経緯を経て復活を遂げたBKFチェアは、今もなお世界中で愛されている椅子です。

 

 

 

実際に座ってみると、思いのほかしっかりしたレザーが体を自然に受け止めてくれるので、体が痛くなることはありません。

バッグを中心とした革製品の製造にかかわってきたラース・キヤスタディウスは、皮革の縫製に精通していたようで、座った重みでレザーが変形することもなく、すぐにしっくりと馴染むように作られています。

きちんと体を預けると目線が定まり、なおかつゆったりと座れるので、映画鑑賞や絵画鑑賞、大切な人と過ごすひと時にいかがでしょうか?木の家具とはまた一味違う、味のある経年変化も楽しみですね。

当店の2Fにて展示中ですので、興味のある方はぜひ体感してみてください(^^)

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