【USMハラーの魅力】普遍的な美しさ【世界の事例】
知れば知るほど好きになるUSM。魅力はデザインだけではありません。
機能、仕組み、商品化までの歴史、高い技術力、環境への取り組み、実際に使われている事例...
上げればキリがないんです。
とても画期的なインテリア。もっと知ってもらいたくて色々な角度からUSMをご紹介したいと思います。
【はじめに】
この写真は1965年、USM 新オフィスを写したものです。公式HPで紹介されている最近のオフィスの使用事例と遜色ありません。デスク上の小物類に少し時代を感じる程度ですね。
USMハラーは50年以上前にモジュラーシステムというアイディアを採用し、そのデザインやシステム、機能性は当時からほとんど変わっていません。高品質な素材、流行に左右されない普遍的なデザイン、いつまでも飽きずに使い続けられるスタイリングを実現したUSMハラーは、優れたモダンデザインとして高い評価を受け、2001年にニューヨーク近代美術館の永久コレクションになりました。
また、ハラーは実際に美術館で什器としても使用されています。
今回はハラーの事例と共に美術館の特徴や歴史も含め、ご紹介します。
【事例1:オルセー美術館】
<美術館の歴史>
パリ、セーヌ川沿いに建つオルセー美術館は旧オルセー駅を改築し、1986年にオープンしました。
オルセー駅はもともと1900年のパリ万国博覧会に合わせて開業し、ホームはは地下一階ありましたがその上はほとんどの部分がかまぼこ状の屋根が吹抜けっになっており、開放的な空間になっています。駅には370室の客室を持つホテルが併設され、二階の北側には「祝宴の間」、西側にはレストランが設けられていました。
その後、狭くて不便だったことから1939年に駅施設は大幅に縮小され、色々な用途に用いられ一時は取り壊しの話しにもなりました。
しかし、1970年代からフランス政府により活用策が検討され始め1986年、オルセー美術館として生まれ変わりました。
美術館の中央ホールは地下のホームをそのまま活用し、展示スペースは客室やレストランだった頃の面影が随所に残り歴史を感じることができます。
オルセー美術館は印象派を中心としたフランス美術の宝庫として知られ、年間350万人以上が訪れます。日本でも人気の高い印象派といわれたルノワール、ドガ、シスレー、カイユボット。ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ等のポスト印象派。また、アカデミズム絵画のカバネルやブグローなど…歴史や美術の教科書で誰もが一度は目にしたことのある絵画を数多く所蔵しています。
<オルセー美術館のなかのUSM>
美術館開館当時から採用されていたUSMモジュラーファニュチャーは歴史ある建物の中でもその空間に溶け込んでいます。
オルセー美術館にはUSM を取り扱う専門の技術部門があり、展示に応じてレイアウトを変更し、収納スペースを追加したり、組み立て、組み換え、解体を行います。要望に応じて変幻自在に日々姿を変えても主張しすぎず、調和のとれた空間を提供しています。
【事例2:ルーヴル美術館ランス分館】
<美術館のはじまり>
ルーヴル美術館といえばパリ中心部にある世界最大の美術館として有名です。
しかしその収蔵品の多さから、パリの美術館では展示スペースが足りず、常時90%近いコレクションが倉庫に眠っているといいます。
「ルーヴル・ランス」は2012年、北フランス旧鉱山地帯にパリのルーヴル美術館の別館としてオープンしました。近代的な造りの建物は「金沢21世紀美術館」の設計で有名な日本の建築家ユニット「SANAA」が手掛けています。
炭鉱の跡地に建つ美術館は広大な敷地になじむよう、大きな建物にするのを避け、建物自体を5つに分割、さらに外観はガラスとスチールを採用し透明感のある建物となっています。所蔵品は持たず、ルーヴル美術館の幅広いジャンルから選ばれた名画や傑作、未公開作品250点が展示され、5年に一度入れ替えがあります。
<ルーヴル・ランスのなかのUSM>
ミュージアムショップとレストランのファニュチャーにUSMハラーが選ばれました。スチールとガラスの組合せは建物の構造をそのまま再現しているよう。シーズンごとに入れ替えが行われるフロアではUSMのモジュラーファニュチャーは大きなメリットといえます。
レストランでは機能的かつ完璧なフォルムの食器棚を切望していたそうです。USMを採用することで四方向からそれぞれの食器の出し入れができ効率的な作業が可能になりました。イエローの食器棚は店内のインテリアのアクセントとして印象的な存在となっています。
【おわりに】
1900年に建てられた建物を活用し生まれ変わった歴史ある美術館、また近年建てられた洗練された美術館。
その両方にUSMファニュチャーは使われています。どんな空間でも均整を崩すことなく調和するのはUSMハラーがシンプルで無駄をそぎ落とし、普遍的な美しさを兼ね備えているデザインであるからといえるでしょう。
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